VDT症候群の症状と予防対策 | パソコン作業やスマホによる目の疲れ

VDT症候群の症状と予防対策 | パソコン作業やスマホによる目の疲れ

VDT症候群の症状と予防対策 | パソコン作業やスマホによる目の疲れ

現代人はテレビやパソコン、スマホなどを使用する機会が増え、目に負担をかけやすい環境にいます。一時的な目の疲れであればすぐに回復することが大半ですが、そうした状態が続くと視力の低下や、老眼の症状が現れる年齢を早める原因にもなります。

今回は、パソコンやスマホによるVDT症候群の症状と予防対策についてまとめます。

VDT症候群の症状

ゲームやパソコンやスマホの普及による目の酷使から、近年急増しているのが「VDT症候群(IT眼症)」と呼ばれる症状です。これは、長時間、近距離でディスプレイを見続けることによって、目や身体・精神に不調をきたすものです。

【VDT症候群の主な症状】

  • 目の疲れ
  • 眼痛
  • 視界がかすむ・ぼやける
  • 目の奥の異物感
  • 頭痛
  • 首や肩のコリ
  • 抑うつ症状
  • 眠れない

VDT症候群(IT眼症)の症状と予防対策

目の症状

目の症状としては、視界がぼやける、焦点が合わない、目が疲れるといったものが代表的です。これは、近距離の画面を長時間見ることで目のピント調節の働きをする「毛様体筋」が緊張し、疲労が蓄積するために起こります。

目以外の身体的な症状

ディスプレイを見ながら同じ姿勢で作業をすることにより、血流が滞りやすくなります。すると、首や肩のコリや痛み、倦怠感、頭痛など、目以外の身体的が症状も現れます。

特に、首を前方に傾けた下向きの姿勢が続くと、ストレートネックによる首の痛み、頭痛、めまい、吐き気といった症状が現れることもあります。

精神的な症状

VDT症候群の症状の一つとしてイライラや無気力感、不眠などの精神的な影響が現れることがあります。


厚生労働省が企業の社員等を対象に実施した調査によれば、9割以上の人が目の疲れや痛みを感じており、7割以上の人が首や肩のこり・痛みを感じているとされています。特に、オフィスワークで長時間のパソコン作業などを行う人は、日頃からVDT症候群の予防対策を意識して取り入れることが大切です。

ブルーライトの影響

目に悪影響を与える原因として、最近特に注目を集めているのが「ブルーライト」です。ブルーライトとは、パソコン等の液晶画面から出る青色光で、紫外線に似た性質を持つ強い光です。浸透力が強く、網膜まで直接達します。

パソコン作業やスマホのブルーライトによる目の疲れ

ブルーライトが問題視されているのは、目の組織を酸化させて、黄斑部や視神経を傷つける原因となるためです。また、そうした状態が長時間続くことによって、視床下部に届いた光が自律神経やホルモンバランスを乱します。すると、不眠等の睡眠障害や摂食障害、抑うつ症状などの精神的な悪影響が現れることがあります。

スマホ老眼

近年、様々なメディアで取り上げられるようになった「スマホ老眼」も、液晶画面を長時間見続けることによって現れる症状です。

スマートフォンを使用している時は、小さな画面を一定の距離で集中して見続けることになるため、目のピント調節を行う毛様体筋が緊張したままの状態になります。そのため、ふと目線を外した際に目の焦点が合わなくなり、「目が疲れる」「ぼやける」「細かい文字が見ずらい」といった老眼に似た症状が現れます。

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とはいえ、スマホ老眼は老眼とは別物です。パソコン等によるVDT症候群もそうですが、多くは一時的な症状であり、若い人なら目を休ませることで回復します。

しかし、そうした目の酷使が続くと、症状の慢性化や視力低下、老眼の始まる年齢を早めることにもつながります。上述のような症状を感じる場合には、早期に対策に取り組むことが大切です。

VDT症候群の予防対策

パソコン作業やスマホの長時間使用による目の疲れを予防する対策として、下記のようなものがあげられます。

画面照度を下げる

液晶の設定で画面照度を下げておくことで、目への負担を軽減することができます。簡単にできて効果も大きいため、長時間ディスプレイを見ることの多い人は明るさを下げておきましょう。

まばたきの回数を増やす

パソコンやスマホ等の画面を見ている時、まばたきの回数は通常時の半分以下にまで減少するといわれています。意識的にまばたきの回数を増やし、乾燥による目の疲れや痛みを予防するようにしましょう。

マッサージ

目の周りのマッサージも、VDT症候群の対策として有効です。

ディスプレイの位置を工夫する

ディスプレイは目の正面より少し低い位置に設置し、やや見下ろすような形で見るようにしましょう。目を見開いて正面を見る時に比べて上まぶたの開く面積が小さくなるため、目の乾燥やディスプレイの光によるダメージを軽減することができます。

ただし、頭を前方に下げてしまうと肩こり等の原因となるため、良い姿勢を保つことが大切です。

ブルーベリー

目に良い食べ物として有名なブルーベリーですが、VDT症候群の対策としても効果的です。強い抗酸化作用を持つアントシアニンという成分は、血流を促進して毛様体筋の緊張をほぐす効果があります。

普段の食事で継続してとることが難しい場合には、成分を凝縮したサプリメント等も販売されています。

こまめに目を休ませる

本来はパソコン作業等の時間を短くすることが理想ですが、難しい場合にはこまめに休憩を挟むようにしましょう。休憩時間中はできるだけ遠くの景色を見るなどして、毛様体筋の緊張をほぐしてあげることが大切です。

ホットタオル

水で絞ったタオルをレンジで一分ほど温め、目に当てることも眼精疲労の対策に効果的です。

目元を温めると血流が良くなり、目に十分な酸素や栄養が行きわたります。専用のグッズも市販されているため、それらを使うのも良いでしょう。

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まとめ

今回は、VDT症候群(IT眼症)の症状と予防対策についてご紹介しました。

パソコン作業やスマホの長時間使用による症状は、目の疲れだけではなく、身体的・精神的にも様々な形で現れます。放置していると慢性化したり、視力の低下にもつながりますので、早期に対策をとるようにすることが大切です。